成長期応援飲料のセノビックやアスミールのように、子供向けの栄養機能食品が多数販売されています。
実際にそれらの栄養機能食品を摂取することで、子供の身長を伸ばす効果があるのかを徹底検証。
そこからわかった本当の効果とは?トクホと違う栄養機能食品という制度の本当の姿を紹介しつつ、専門家の意見や子供に必要な栄養素をまとめて紹介します。
目次
栄養機能食品とは一体どのような制度や商品のことなのか?
栄養機能食品とは、国が定めたビタミン類やミネラル類に対して、1日に摂取すべき必要量を摂取できない人に対して、補助的に摂取できる食品を意味していること。
実際には、国が定めた1日当たりの摂取目安量に対して、上限値と下限値の間に収まる栄養素を含有していることで、各企業が自主的に活用できる制度です。
だから下限ギリギリでも上限目いっぱい含まれていても、どちらとも栄養機能食品という話で、明確な制度のようで実はかなり曖昧な状態。
しかも自己申告制度なので、特定の検査や調査が行われるわけではなく、そうだと言えば、どんな企業の商品でも使えてしまう制度なんです。
子供向けの栄養機能食品には、カルシウム・鉄分・ビタミンDが配合されているものが多く、セノビックやアスミールもこれらの成分が栄養機能表示されています。
栄養機能食品と特定保健用食品(トクホ)は完全に違う制度
栄養機能食品と似た制度に特定保健用食品(トクホ)がありますが、トクホと栄養機能食品はまったく別物。
トクホとは、消費者庁がその効果や効能を商品ごとにチェックするので、配合されている成分に効果が認められているもの。
だから、実際に血圧が下がったりとか、血液サラサラ効果があるなど、効果や効能がしっかり認めている制度です。
栄養機能食品は国が認めているわけではなく、企業の自己申告制度なので、まったく別物だと理解してください。
ただ最近はトクホ認定されていた商品でも、製法が変わっていたり、成分が少なかったりして認定取り消しをされているものもあります。
トクホだから安心というわけではない、ということも理解したほうが良いでしょう。
栄養機能食品の実際の栄養成分と定義の詳細情報は?
栄養機能食品とは、主にビタミン類やミネラル類という話をしましたが、では実際にどのような成分が、栄養機能食品として表現できるのかを紹介します。
- 亜鉛…下限2.10mgで、上限15mg
- カルシウム…下限210mgで、上限600mg
- 鉄…下限2.25mgで、上限10mg
- 銅…下限0.18mgで、上限6mg
- マグネシウム…下限75mgで、上限300mg
- ナイアシン…下限3.3mgで、上限60mg
- パントテン酸…下限1.65mgで、上限30mg
- ビオチン…下限14μgで、上限500μg
- ビタミンA…下限135μgで、上限600μg
- ビタミンB1…下限0.30mgで、上限25mg
- ビタミンB2 …下限0.33mgで、上限12mg
- ビタミンB6…下限0.30mgで、上限10mg
- ビタミンB12…下限0.60μgで、上限60μg
- ビタミンC…下限24mgで、上限1000mg
- ビタミンD…下限1.50μgで、上限5.0μg
- ビタミンE…下限2.4mgで、上限150mg
- 葉酸…下限60μgで、上限200μg
これらの栄養成分が上限値と下限値の間に収まっていれば、その商品は栄養機能表示することが可能です。
ここから分かることは、栄養機能食品とはあくまでもビタミン類とミネラル類だけであるということ。
栄養機能食品では子供の身長が伸びないと証明されている!
ビタミン類とミネラル類を摂取することで、子供の身長が伸びるのか?確かに補助的な要素として、作用する成分であることは間違いありません。
しかしビタミン類やミネラル類が積極的に子供の骨を伸ばす栄養素かといわれると、それはまったく別の話。
そしてセノビックのような栄養機能食品では、子供の身長を伸ばす効果がないということを正式見解として、発表している医師団体があります。
それが、日本小児内分泌学会。
日本小児内分泌学会とは、子供の低身長の治療を専門に行っている医師の団体で、2013年の公式見解で、栄養機能食品には子供の身長を伸ばす効果がないと明言。
成長ホルモン注射などの、本格的な低身長治療をしなければならない親御さんからの問い合わせがあまりにも多く、親御さんが間違った情報に振り回れないために実施されたもの。
その公式見解の中で、カルシウム・鉄分・ビタミンDを含んだ栄養機能食品には、子供の身長を伸ばす効果を科学的、客観的データで確認できない。
さらにそれらの栄養素を過剰に摂取することで、健康被害すら出る可能性があると断言しています。
さて、それでもあなたは子供にセノビックやアスミールのような栄養機能食品を飲ませますか?
私ならお金を払ってまで、子供の身長を伸ばす効果がないと言われている商品を飲ませるのは賢い選択ではないと思います。
日本小児内分泌学会がわざわざ公式見解を行っている意味を考えると、よくわかるはず。
間違った情報に振り回されずに、しっかりと成長に必要な栄養素を摂取できるものを選んであげてくださいね。
子供の身長を伸ばす栄養素は、良質なタンパク質の摂取が基本。
栄養機能食品では子供の身長を伸ばす栄養素を摂取できないのなら、実際にどのような栄養素を摂取することで、子供の身長を伸ばすことができるのか。
栄養学的なことをいえば、間違いなくタンパク質をしっかり摂取すること。
タンパク質には肉類や魚介類などの動物性タンパク質と大豆製品やナッツ類などの植物性タンパク質があるので、両方とも組み合わせましょう。
アミノ酸スコアだけ考えると動物性タンパク質の方が優れていますが、脂質やカロリー分が多いこともわかっていますので、そういった意味では植物性タンパク質も組み合わせるべき。
そうすることで、摂取カロリーや脂質を抑制しつつ、良質なタンパク質を摂取することができます。
だからもしあなたがお子様の用に身長サプリメントや成長応援飲料を選ぶのなら、タンパク質をしっかり含有している商品を選ぶことが基本。
タンパク質の摂取量がここ20年で激減していることも、子供の身長が伸びない理由のひとつですので、その点を理解してしっかり摂取させてあげるようにしてください。
豊富なタンパク質を摂取していれば、子供の身長は間違いなく伸びるようになりますので、成長期が終わるまでに栄養面のサポートを徹底してあげてくださいね。
【速報】NHK「所さん!大変ですよ」で身長サプリメントの特集が!
NHK総合の人気バラエティ番組「所さん!大変ですよ」2017年7月20日(木)放送分で、身長サプリメントをはじめとする子供向けのサプリメント特集が放送されました。放送タイトルは「なぜか女性に話題!?不思議なサプリメント」で、サプリメントの効果に疑いを持っている所ジョージさんの目の前に様々なサプリメントが登場。
まだまだ効果に疑問を持っている人が多い身長サプリメントの気になる効果とは?カラダアルファを飲ませている親御さんのインタビューもあります。
【追記】→所さん大変ですよ。番組の放送内容まとめ。
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